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スピットファイア

2005年07月12日

spit.jpg スピットファイアは、第二次世界大戦全期を通じて北アフリカからヨーロッパ、地中海区域、極東・太平洋など全戦域で活躍した楕円形の主翼が印象的で大変美しいイギリス空軍を代表する名戦闘機です。

 1936年の初飛行以来、常に改良されながら第一線級の性能を維持し、1948年の生産終了まで、22,000機あまりが製造され、第二次世界大戦後の1960年代になっても、エジプト・アイルランド・イスラエル・シリア・トルコなど、世界各国で使用されていました。

 水上機のレース「シュナイダー・カップ」で1927、1929、1931年との3回連続優勝し、イギリスにトロフィーの永久保持権の栄冠をもたらしたスパーマリーンS6B水上機がそのルーツで、設計者のレジナルド・ミッチェルはガンを患い引退を考えていましたが、休養で訪れたオーストリアでヒトラー政権の軍事体制を見て、その脅威に対抗するための戦闘機の開発を決意、病床でこのスピットファイアを設計したそうです。

 彼の死後、スピットファイアは、当時ヨーロッパ最強を誇っていたドイツ空軍の新鋭戦闘機Bf109と唯一互角に戦える戦闘機として大量に量産され、1940年のいわゆる「バトル・オブ・ブリテン(イギリス本土防空戦)」では、劣勢にもかかわらずよく健闘し、ドイツ軍の攻勢を食い止めたことで、"英国を救った戦闘機"と呼ばれるようになりました。

 戦況が攻勢変わり、イギリス空軍の任務が本土防空戦から敵ドイツ本土爆撃に移行すると、航続距離の短いスピットファイアでは、英空軍のドイツ爆撃を護衛できす、デハビランド・モスキートやノースアメリカン・P51ムスタングにその任務を譲りました。
seafire47.jpg
 拡張性に富んだ機体で、バトル・オブ・ブリテンで活躍したMk.I(1,030馬力)から、ライバルBf109Fに対抗する為にMk. V(1,440馬力)、Fw190Aに対抗する為にMk.IX(1,580馬力)等のマリーンエンジンを積んだもの、グリホフォンエンジン搭載のMk.XIV(2,050馬力)、Mk.24(2,375馬力)等、常に改良され続けたので数多くのバリエーション(Mk.1~24)が存在します。更に各型には、通常(中高度)型、低高度型、高高度型、戦闘偵察型、偵察型といった分類から、標準翼、切断翼、延長翼といった翼の違い、武装の違いによって多くのサブタイプが存在します。艦上機型のシーファイアもあります。

 末期の二重反転プロペラを装備したシーファイアMk.47等は、一見、見ただけでは、“スピットファイアの末裔”だと判らない程、全然別の機体になっています。
 
 

投稿者 ikken : 2005年07月12日 02:03

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